今年の夏、兵庫県の竹田城に行ってきました。近年、日本のマチュピチュと呼ばれ観光客が急増している城跡です。実はこの城、江戸時代に入る前に廃城(使われず取り壊された城)となっています。この城跡は、南米のマチュピチュ(インカ帝国の都市の遺跡)の様に高い山の上に立派な石組み(石垣)が築かれ、特に城跡の下に雲海が広がる時の美しさで知られています。
通常、廃城となった城の石垣は他の築城工事のために持ち去られることが多いのですが、城が高い山の上に築かれたため他に転用されなかったものと考えられます。石垣は大変立派で安土城と同じ穴太積みの様に見え、建設費がかなりかかったと推定されますので、羽柴氏(後の豊臣氏)が築いたのではないでしょうか。
訪れた日はあいにくの雨でしたが、やはり大勢の観光客がいました。