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山中城跡に行ってきました。

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山中城は、静岡県三島市内の城跡です。三島駅から、バスで約30分の所にあります。この城の特徴は、石垣を使わず土塁(土で石垣のような斜面を作ったもの)や空堀(水を蓄えた典型的な堀/水堀と異なり、地面を掘って窪地を作ったもの)で出来上がっています。 この城は、1560年ころ小田原城に本拠地を置いた後北条氏が築城しました。1590年豊臣秀吉の小田原攻めにそなえ増築が行われました。戦国時代の城は、現在多くの人が観光で訪れるような天守閣があり、立派な石垣や水堀のある城とは異なっています。領主の住まいとなる御殿は、当然のごとく存在せず、立てこもり用の小屋や武器庫・食糧庫などが掘っ立て小屋として存在した程度のものでした。 山中城は、土塁や空堀がよく保存されており、歴史ファンや城好きには、この上もなく貴重な遺構となっています。 見どころは、空堀を攻めにくくする構造として、畝彫り・障子彫りといった堀内に凹凸を作る工夫がなされています。 ものよくできた城(砦)ですが、小田原攻めにおいては、豊臣秀次の6万以上の大群に責められ、3千人程度の守備軍は、約半日で壊滅してしまいました。当時にタイムスリップしたなら、恐ろしく悲惨な光景であったものと思われます。 現在の山中城跡は、堀が草花で覆われ、富士山もながめられる、最高の観光スポットとなっています。写真を数枚添えます。