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四十肩・五十肩の治療

local_offer手根管症候群

四十肩・五十肩は、肩の痛みの原因としてよく語られていますが、これは医学用語、医療用語ではありません。また、医師以外の方が四十肩・五十肩という場合のどのような状態のことを指して言っているかあいまいなことが多いようです。医学的には、有痛性肩関節制動症または拘縮肩といった疾患名で呼ばれています。この疾患は、種々の原因により肩関節を包んでいる袋である関節包というものが、小さくなり結果として関節の動きが制限されるものです。
関節の動きが制限された状態を拘縮といいます。拘縮は、初期の状態であれば、リハビリテーションにより改善します。時間がたつと関節の内側がくっついて小さくなり、関節の動きが悪くなります。このため、関節包が小さくなった状態では、くっついた関節の内面をはがす必要があります。これには、手術をして切ってはがす方法と医師が手を使って引きはがす方法があります。前者を観血的関節授動術といい、後者を非観血的関節授動術といいます。
当院では拘縮肩に対して非観血的関節授動術を行っております。高度の拘縮肩も場合は、まず授動術を行った後にリハビリテーションを行うと、より良好な関節可動域が得られます。